「韓国人学生と語る平和」の会に行きました。

12月3日。迷っていたのですが友人が誘ってくれたので、思い切って書くべき原稿をすっ飛ばし(もうずっと書いてない)、寒い夕暮れに出かけました。主催は「国立東九条の会」。話し手は東京外語大の韓国人留学生です。

わたしは戦後70年の今年、「戦争法案反対」運動や東アジア平和フォーラムをはじめ、いくつかの国際シンポジウムに参加して、一方で安倍政権の「歯止めなき戦争への途」に絶望的な気分になると同時に、辺野古のみなさんが「勝つ道は一つ、向こうよりこちらが一日だけ長くあきらめないこと」と言われたことに学び、「平和をあきらめない」道をさがそうと思いました。そういう今も、「パリ同時テロ」を境にかつてアメリカのイラク戦争に反対したフランス(あの時のドピルバン外相の演説はカッコよかったのに!)が「シリア空爆」を強行、アメリカがシリア空爆しようとしたとき反対決議をしてストップをかけたイギリス議会が今回は賛成決議に踏み切るという状況です。それでもイギリスではシリア空爆反対のデモが議場を取り囲んだと新聞で報道されていました。「武力行使ではなく平和交渉を」というと「ISに通じるはずがない」と一蹴されそうな雰囲気の方が怖い。

で、わたしは先日の松井芳郎さんの講演会「戦争しないで平和をつくる道―憲法の初心にもどる」で勉強したことを生かし、日本国憲法の「初心」にもどって武力行使をせず、「他者理解のための平和的な話し合い」を一人の市民としてでもすすめたい。そうおもって「韓国人留学生と語る平和」の会に、国立市民でもないのに参加した次第です。徐さんという青年が徴兵義務に応じて2年間の兵役経験をもっているということにも関心がありました。

彼の発言は、近く出版される伊勢崎賢治監修『世界の人びとに聞いた 100通りの平和』(全4巻 かもがわ出版)の第3巻「アジア編」 にインタビュー記事として出る予定だそうです。この本は第1巻「中東編」にイスラエル空軍パイロットだったダニーさんが登場しているので入手しました。第2巻は「アメリカ・アフリカ編」第4巻は「ヨーロッパ編」の予定です。徐さんがインタビューで語ったことを交えて流暢な日本語で1時間、「5年前に日本語を学んだ」というので一同感嘆。しかも彼は日本の高齢者施設でボランティアをしているのだそうです。「日本のお年寄りの方のなかには、かつての朝鮮に対する見方が複雑な方もいますけど、話し合っていくと気持ちがなごみます」と笑う彼に、まず敬意を払いたくなりました。

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これは第1卷 (2500円+税)

彼の話を聞いていて思ったのですが、韓国は「北朝鮮」とまだ戦争状態なのです(「休戦」しているだけ)。だから軍隊では同胞を「殺す」訓練をするのだと言っていました。では、「分断国家」はどうしてつくられたのか?日本の植民地支配と深く結びついた分断の歴史を、日本人は忘れているのではないか?安倍首相が「戦後70年談話」で「日露戦争はアジア解放の戦争だった」と言った誤りが、訂正させられないまままかり通っていることを愧じなくてはならないと思いました。そのうえで、彼が「軍隊では(北朝鮮の)<敵>を撃たなくてはならない。でも僕には撃てない。同じ民族だからではなく人を撃つことができない」と語り、「武力ではなく、対話や交流によって互いに理解し合うこと」を提唱したことばに千金の重みを感じました。徐さん、ありがとう。少し寒い夜でしたが、会えてよかった。帰りの電車で一緒になりましたが、彼は空いてる席を見つけて素早くわたしを座らせてくれ、身をかがめるようにして小さな声なのになぜかよく聞こえる日本語で話しかけてくれました。

来年は平塚らいてう生誕130年、らいてうの家オープン10周年です。上野千鶴子さんやノーマフィールドさんをお招きするイベントを計画中ですが、らいてうの家でもこういうかたちの相互理解と交流の機会をつくりたい、とせつに思っています。

 

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