班忠義監督『太陽がほしい―「慰安婦」と呼ばれた中國女性たちの人生の記録』を観ました  

 

「寒の戻り」の寒さの中、この映画を観るために早稲田まで出かけました。21日から江古田で上映されるのですが、その期間は大船渡行きです。前日姉の病院に付き添い、こっちがくたびれて帰ってきたのですが、12日の午後マンションの管理組合の会合につれあいが出てくれるというので、ついでに夕飯もつくってね、と頼んで脱走。この機会を逃せば見られないと思ったのです。山西省を中心に被害女性たちの体験談と戦後の苦難の生活とともに、彼女たちが裁判にふみ切った過程を、カメラはしっかりととらえていました。

『ガイサンシーとその姉妹たち』(2009)で中国山西省の「慰安婦」と呼ばれた女性たちのことを改めて知り(っずっと以前に、田村泰次郎の小説で山西省の「慰安婦」のことを知り、彼が「慰安婦」問題を認識していたかどうかという論争にちょっぴり意見を述べたことがあります)、わたしの友人も彼女たちの裁判を応援して現地まで行ったと聞いて感動したのですが、もうわたしはとてもそこまでは行けない。裁判は原告敗訴で終わったのですが、その後も班さんは彼女たちに寄り添って撮り続けてきたのです。中国は韓国よりも厳しく、「慰安婦問題」を国として取り組まない姿勢が強い。映画でも「国はダメ」という被害者の声が記録されていました。支援する人々に圧力がかかっていることも紹介されていました。

それを知っているから、日本の人びとが忘れないで日本の政府が拒否している謝罪と補償の運動に取り組むべきだと思い、2000年の女性国際戦犯法廷にも参加したのです。裁判のようすも出てきました。あの2階の隅っこの席でわたしも息を詰めて聞いていたのだと法廷になった日本青年館のホールをみつめました(この建物は今はもうなくなった?)。現地で若い日本の女性が被害女性を訪ね。「ごめんなさい」と謝るシーンもありました。高齢になった被害女性が「あなたたちが謝ることはない」ときっぱり言い、でも「私はもうじき死んでしまうけれど(裁判に負けたからと言って)引き下がるわけにいかない。これは真理のためのたたかいなのだから。私はみんなといっしょにたたかうよ」と繰り返すシーンでは、わたしもシュンとなりました。最後にこの映画に登場した人びとが次々に亡くなったことを知らせるクレジットが映され、重い課題を残して映画は終わります。

じつは、この映画の「完全版」は2時間45分、途中休憩が入り3時間余りかかりました。おまけに会場の会議室はこの寒さなのに暖房がなく、冬のロングコートを着て行ったのが正解で、部屋のなかでも震えながら見ましたが、それでも「<真理>のために<鬼になってもたたかう>」と言った方の熱いまなざしを忘れない。観た甲斐がありました。

3月21日から26日まで江古田の「ギャラリー古藤」で「完全版」と「短縮版」を交互上映するそうです。問い合わせは 03-3948-5328 です。どうぞ見てください。

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『太陽がほしい』チチラシ(表)

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